「通販生活」での買い物に葛藤してます

私自身今まで、国を動かすのは自分とは縁のない偉い人たちがやることだと思っていましたので、自分の投票行動で政治が変えられるとも思っていませんでしたし、ようやく政治に関心を持ち始めた今でも、強く支持する政党がある訳じゃありません。が、自分の信じる物の為なら何をしても良い、とばかりに激しい言葉や行動で相手方を攻撃する人たちは間違っていると思うし、平和を謳いながら暴力的な活動をする姿には矛盾を感じます。アンバランスな情報を流して世論を誘導するメディアにも、違和感を感じます。

一時期、「通販生活」で買い物すると、自分がちょっと賢い消費者になった気がして(ただの勘違いなのですが)、「通販生活」に載っているモノを積極的に買おうとしていた時期がありました。「通販生活」はメリットもデメリットも隠さずに伝える正直な雑誌、「通販生活」で買えば間違いない!みたいな、一種の信仰に陥っていたというか。ただ、その当時から後半の読み物ページはどこか説教臭く、ページをめくるだけで読む気にならずに読み飛ばしていました。

「通販生活」で買ったマキタのコードレス掃除機、メディカル枕などは今でも気に入っているし、買って良かったと思っていますが、私の“賢い消費者”気取りは、金銭的に無理があったということと、中には期待外れな物もあったこともあってそう長くは続かず(「通販生活」の商品って基本高いんですよね)、その後は無料で送られて来る冊子を見て、気が向いたら小さな買い物をする程度に治まりました。

熱が冷めたのと入れ替わりに、「通販生活」の政治的主張に違和感を感じるようになりました。読み物ページだけじゃなくて、すでに表紙から激しいんですよね。読者からの、「政治的な記事は不要、載せるのであれば両論を併記してほしい」という意見に、開き直りとも取れる声明まで堂々と載せているのを見た時は、正直嫌悪感まで感じました。

紙面に攻撃的な文字が躍るのを見ているだけで、買い物気分が失せるというか(そもそも大した買い物はしませんが)、たとえ数千円でもこういうところにお金を落としていいのかどうか、迷います。「ミサイル買うより平和を買おう」という、一見それっぽい文言も、よく考えると意味不明。内容的には、地雷被害に遭っている地域で栽培された綿からできたストールを買えば、その地域の人々の支援になる、ということのようで、それについてはごもっともだと思いますが、地雷被害に遭った人々を応援することと、国の防衛のためのミサイルの話は、全く別の話だと思います。インテリを気取ってここで買い物をしていたことを後悔しました。読み物ページをすっ飛ばしていたのは、無関心だったからではなく、「読みたくなかった」からに違いないのに。

困るのが、「通販生活」の商品って「本品は小社でしか入手できません」というのが多いこと。だから例えば、マキタのコードレス掃除機のバッテリーなどの消耗品はここから買うしかないわけで。

新しい掃除機を買えばいいのだけれど、マキタの、しかも「小社でしか入手」できないタイプのコードレス掃除機が使いやすくて気に入っているのです。他でも買える業務用はバッテリーが上の方についていて持ち重りがするし、カートリッジタイプのバッテリーで家庭向きじゃない。悔しいけど、そこは「通販生活」モデルの方が使いやすい。

悩んでいるうちにバッテリーは日々弱っていき、仕方なく「通販生活」でバッテリーを購入。メーカーさん、「本品は小社でしか入手できません」問題、どうにかしてくれないでしょうか?もし他で売ってくれたら喜んでそこで買うのに。でも考え方は人それぞれで、「通販生活」に賛同するからこそのメーカーさんも多いでしょうし、「通販生活」の政治的主張を含めてのファンの方もたくさんいらっしゃるでしょうから、きっと難しいんでしょうね。

「人としては嫌い。でもあの人の身体は忘れられないの」

今、気分的にはそんな感じです。