結局はイケメンかどうか、しか見てないかも

最近、テレビが日馬富士の暴行事件で盛り上がっている。と言うより、日馬富士引退以来は、貴乃親方VS白鵬になっている。テレビがこの手の話題を飽きもせず毎日流し続けていることに、口では「もっと大事なことがあるでしょうに」と言いながら、結局ヒマがあれば見てしまう自分。私みたいな人が多いから、テレビはこの話題ばっかりやるんだな。

関心があると言っても最近の相撲事情には疎く、幕内の力士の名前もほとんど知らない。顔と名前が一致するのは、白鵬と今年横綱になった稀勢の里くらい。横綱が4人もいたことも知らなかった。

こんな私でもかつての若貴ブームの頃は、幕内の力士の名前はほとんど言えたし、日々の勝敗も大相撲ダイジェストでチェックしていた。少しでもLIVEで対戦を見たいからと、学校から大急ぎで帰ることもあった。ただ、私の興味は相撲の取り組みそのものではなく、イケメン力士をアイドルみたいに追いかけて、応援するようなミーハー根性だった。貴花田と琴ノ若が好きだったなぁ。

だから、貴花田が人気絶頂の宮沢りえちゃんと婚約した時のラブラブ会見も覚えてるし、婚約解消時の「愛情が無くなりました」発言も覚えてる。景子さんとの披露宴の生中継も、「絶対妊娠してるよね~!」と言いながら見てた気がする。私の青春は「若貴フィーバー」と共にあった、と言ったら大袈裟だけど、当時の人気と大騒ぎっぷりと言ったら、それはもうすごかった。若貴兄弟の着物がそうだったからか、当時の相撲界はパステルカラーのイメージで、キラキラして華やかだった。華やかな中に日本男児の奥ゆかしさとか凛々しさを垣間見て、それにまたキュンキュンしていた。

今回の騒動で久方ぶりに見る貴乃花親方の、一途ゆえの頑固と言うか不器用なところを、少々危なっかしく思いながら、昔ファンだったよしみで、やっぱり応援してしまう。ワイドショーで、被害者側である貴ノ岩や親方をあからさまに批判するコメンテーターに腹を立てつつ、なかなか反撃に出ない親方にヤキモキしている。

先日、妹ともこの話題になったのだけれど、我が妹は、若貴ブーム以前から相撲に熱狂していたクチ。おばあちゃんと一緒に相撲中継を見て育った彼女は私とは違い、取り組みそのものに注目し、星取表を自分でつけ、若貴に限らず全ての幕内力士の得意技まで言えるほどのガチの相撲ファンだった。その情熱と記憶力を学業に生かせば今ごろは・・・と悔やまれるほど。

妹もまた、今はすっかり相撲熱は冷めているのだけど、昔取った杵柄で、親方衆にはやけに詳しい。八角親方が元横綱北勝海だったってことは私もうっすら知ってるけど、妹は北勝海になる前の四股名まで出して、「この人、なかなか面白い取り組みして、私は好きだったんだけどね」とか何とか、聞いてもチンプンカンプンなことを詳しく解説してくれる。その他の親方衆のこともやたら詳しくて、私としては他では見ることのない妹の意外な知識量に、なんかスゴイね、と感心してしまった。

妹の解説で、今では無能のデブにしか見えない親方衆も、かつてはブームを支えた力士だったのだと思うのと同時に、親方衆がもうちょっとイケメン揃いなら、少しは有能な雰囲気が出せるような気が。不謹慎ですが。

昔ファンだった者としては、心の中で再び貴乃花親方を応援しながら、今後の動向を見守りたいと思います。