電気ポットで甘酒を仕込んでいます

 

ココナッツミルクと黒豆を入れて食べている自家製ヨーグルトに、さらに加えたもの。それは甘酒です。アレコレ混ぜて見た目はイマイチ、味はこの際二の次でも仕方ない?と思いきや、食べたら意外に美味しいので我ながらびっくり。

お察しの通り、私、甘酒ブームにも乗っかってしまいました。もちろん、今流行っている「米こうじ」を発酵させた方の甘酒。火入れを行っていない甘酒が酵素が生きていて美容効果アリ、と聞き、自己流の方法(かなり適当)で自作しています。

甘酒を作るためには発酵温度60℃を8時間ほどキープさせる必要があります。世の中には甘酒メーカーなるものが販売されており、中にはヨーグルト作りと併用して甘酒が作れるタイプの機械も。が、私が少し前に買ったヨーグルトメーカーは、ヨーグルトの発酵しかできないタイプ(発酵温度が40℃までしか設定できない)で使い物になりません。もう少しよく考えた上で買えばよかったのですが、その時はまさか自分が甘酒を作ろうとは夢にも思っていなかった。もともと甘酒は好きじゃなかったので(お米が甘いのも、ブツブツが残ってるのも気持ち悪いと思ってた)、「余分な機能があっても使わないからムダ!」と判断したんですよね。甘酒はブームじゃなかったし。まぁ、いかに自分が情報に踊らされてるか、ってことであります。

ネットで検索すると、専用の甘酒メーカーがなくても炊飯器や魔法瓶で作る方法はいくらでも出てきます。が、私には炊飯器がない。魔法瓶もシャトルシェフも、ない!

ヨーグルトメーカーを買ってからまだ間がないのに、またすぐに似たようなのを買うのも悔しい。かといって8時間つきっきりで温度管理するのは不可能。どうにか手軽に作れないものかと考えていたら、会社でお茶を淹れている電気ポットに哺乳瓶用の60℃設定があることに気付きました。もしかして電気ポットでイケるんじゃない?それにポットなら確か、長いこと放置されてるのが、倉庫に1台ある!
早速倉庫内を探索し、ホコリだらけの電気ポット発見。「コレ借りていい?」と聞くと、「いいよーって言うかもういらないからあげるわ」とお許しが出たので、ありがたく頂戴し、晴れて甘酒作りマシンに。

 

電気ポットでつくる、自己流甘酒の作り方

それでは自己流甘酒の作り方をご紹介。
私は白飯を使わず、米こうじだけで作ります。以前テレビで、女優の壇れいさんが「米こうじだけで作る」とおっしゃっていたのであやかってみた、ということもありますが、実際のところ白飯は炊いてすぐに冷凍してしまうこともあり、白飯をわざわざ解凍するのが面倒(どんだけズボラやねん)、ということもあります。それに、米こうじだけで作った方が、サラッとした甘酒になるような気がします。ただ、白飯を使えば米こうじの量が少なくて済むので、節約にはなります。

①まず乾燥米こうじ300グラムをガラスびんに入れ、かぶるくらいまで水を注ぎます。

②しばらくそのまま放置し、米こうじがふやけてきたところで、スプーンの背でお米の粒々をなるべく細かく砕きます。公式レシピには甘酒完成後ミキサーにかける、と書いてありますが、洗い物が増えるので私はスプーン1本で。ポットの設定に時間がかかるため、私は発酵させる前にやっています。砕いておかないと、ごはん粒状態のままの甘酒になります。

③米こうじをふやかしている間にポットに水を入れ、60℃設定にセット。

④お湯の表示温度が75℃くらいになったところで、フタをしたガラスびんごとポット内に沈め、米こうじとお湯のラインが同じ位置になるように、ポットのお湯の量を調整します。

⑤8時間待ちます ⇒ 完成!

なぜ湯せん状態で作るか、という理由に、私の使っているポットの特性があります。ポットによって違うのかもしれませんが、私のポットは設定温度を60℃にすると、一旦100℃まで温度が上昇し、徐々に冷めて60℃になったところで設定完了となります。ポットに直接材料を入れてしまうと、米こうじに適した発酵温度(50~60℃)を上回ってしまい、酵素が失活してしまうので、まずお湯だけで100℃に上昇させる訳です。
で、ここがちょっと面倒なのが、ポット内の温度が60℃以下に下がってしまうと再沸騰し再び100℃まで上昇してしまうこと。びんを入れるとどうしても温度が下がってしまうので、私は75℃になったあたりでびんを入れます。びんの中の温度次第、という面があるので75℃で絶対大丈夫とは言えないのですが、ポット内の温度を60℃以下にしないよう注意が必要です。

ちなみに私は、甘酒づくりにはマルコメプラス糀の乾燥米こうじ 300g×10袋 を買っています。何といっても有り難いのが、常温で保管できること。それに、粒がパラパラの状態なので混ぜやすい。できた甘酒は、しっかり甘いけれど後味がサッパリとしていて、市販のものより美味しいです。

マルコメ プラス糀 米こうじ(乾燥) 300×10袋

以上の方法で甘酒製造を繰り返していますが、今のところ失敗したことはありません。正直、電気代が気になるし、温度設定に手間取るのがイマイチなのですが、とりあえずポットが使えるうちはこの方法でいこうかと。ミーハーな私のことですから、いつまで甘酒ブームが続くか分かりませんしね。でもこの方法、ポット本来の使い方ではないので、何があっても自己責任です。

出来上がった甘酒は、冷蔵庫に保存し、ヨーグルトやスムージーに入れたり、調味料代わりに使って、だいたい1週間くらいで使い切る感じ。1週間程度は全然大丈夫だと思いますが、冷蔵庫の中でも発酵は進むため、早めに使い切るのがいいと思います。

肝心の美容効果は、と言うと、心なしか肌の調子が良くなった気がするんですよね~。明確な測定をしてる訳じゃないので、あくまで「心なしか」程度の感想ですが。ココナッツミルクの時もそう感じたので、ホント、何がどこでどう効いてるのかいないのか。こうなったら甘酒も続けざるを得なくなりました。

昔はブツブツが気持ち悪くて飲めなかった甘酒が、今では好きになってしまったのが我ながら信じられませんが、アンチエイジング効果があるとなれば、何だって来い!なのです(このチャレンジ精神が他で生かされないのが悲しいところ)。