東洋医学に俄然興味を持ち始めた私だけれど、手や足のツボを刺激するのは昔から好きで、ツボ押しグッズは結構持っている。
(正確には足ツボではなく、「反射区」というらしいですが)
ツボ押し歴はかれこれ30年近い。
始めたきっかけは、大学生になりアルバイトを始めたこと。当時のバイト先は飲食店のホール係で、長時間立ちっぱなしで働いた後には、足が棒のようになった。
運動による疲労とは一味違うダルさやムクミに、できることと言えば自分で足をマッサージするくらいしかなく、テレビを観るときはいつも足裏やふくらはぎを揉んでいたし、旅行に行けば土産店でツボ押しグッズを買い漁っていた。
社会人になり自分のデスクが与えられると、デスク下にもグッズを常備。パンプスを脱ぎコロコロする姿は、色気も何もあったもんじゃなかったけれど、その効果はてきめんだった。無理して高いヒールを履いていたせいで、ひどい時には頭痛まで発症していたが、コロコロするとそれらがたちまち解消され、まさに起死回生。ツボ押しグッズは、社会人生活になくてはならないものとなった。
ツボ押しグッズは何でもいいという訳ではなくて、突起の大きさや硬さで刺激の印象が全く違ってくる。しっくり来るものに出合うのは難しく、ほとんどの場合は「なんか違う」とすぐに使わなくなり、ガラクタが増えるばかりとなる。
より強い刺激を求めてしまう個人的な好みで言えば、グッズにカワイさは求めていないので、動物なんかを模したデザインはいらない。突起が尖り過ぎているとただチクチクするだけだし、突起が低いと刺激が充分に奥まで届かない。突起が軟らかすぎるのは圧に負けてしまう。100均にも時にいいのがあったりするから、必ずしも値段とは関係なく、いいモノは安くてもいいし、ダメなのは高くてもダメなのがまた難しい。
現在に至るまで、もっといい刺激が来るグッズはないかと常に探し求めている状態で、最近ではもう、試す前から「コレは効かないだろうな」と分かるようになってきた。デスクで使うには、結局のところゴルフボールがいちばん使い勝手が良かったりもする。
長年の刺激で足裏も刺激に慣れてしまったのか、よく芸人が罰ゲームでやらされるゴツゴツのアレなんかは、痛気持ちいいレベルで結構平気で歩けてしまうので、芸人が悶え苦しむ様子は、大袈裟なリアクションにしか見えなかったりする。
ちなみに、私が愛用しているのは、官足法ウォークマット。
このマットは「官足法」という考え方に基づくもので、一応官足法の本も持っているのだけれど、東洋医学の解説っぽいところは飛ばし、この痛みにはココを押せ、みたいな早見表的な読み方しかしていないので、もう一度読み直して理解を深めたいと思っているところです。