抱き枕に抱きつく日々

あくまで個人的な偏見ですが、今まで抱き枕に対して、あまりいい印象を持っていませんでした。アラフォーシングル女が抱き枕にしがみついて寝るのは、いかにも寂しい気がして。「欲求不満を枕で?」みたいな。別に普段の生活など誰に見られる訳もないのですが、何故か「あんなの抱いて寝るようになったら人生終わり!」と頑なに思い込んでいました。

それが先日、ついに、買ってしまいました。

一時期、マットレスの沈み込みが気になり、縦長のクッションを腰の下に敷いて寝ていたことがあったのですが、寝入りばな、横向きの姿勢でスマホをいじっていた時に、そのクッションをなんとなく両腕の中に挟み込み、そのままの状態で寝てしまったところ、その晩はやけに心地良い夢を見て、寝覚めの良い朝を迎えられたのです。貧乳な私には無縁の、胸に感じる温かくて柔らかい感触、それは間違いなくクッションからもたらされたもの。その何とも言い難い安心感を求め、私は次の夜から、縦長クッションを抱いて寝るようになったのでした。

そのうちに正真正銘の抱き枕が欲しくなり、ついに近所のニトリへ。ダメ元で試すなら、ニトリのお値段は有難い。

クリスマスグッズを横目に、目指すは抱き枕のコーナー。少し迷いながらたどり着くと、高齢夫婦がサンプルを触りながら、話し込んでいました。何度もサンプルを触り比べて、真剣な顔で話し合う二人。すごく慎重に選ぶんだなぁ、と会話を盗み聞きすると、すでに別のところで購入した抱き枕と、ニトリの抱き枕の比較をしているようでした。

その夫婦、すぐに終わりそうもない様子。傍でじっと待っているのも何なので、店内をぐるりと回って時間潰し。すると時間を潰し過ぎたのか、戻って来た時には小さな子どもを連れた夫婦が、サンプルに抱きつかんばかりの勢いで感触を確かめていました。

また店内を回って、ようやく自分の番。というところで、商品棚がスカスカ。何で?抱き枕ブーム?そうなると盛り上がった購入意欲は自分でも抑えがたいもので、どうしても抱き枕を手に入れたくなった私は、隣町のニトリへと向かったのでした。

2店目も品薄な感じでしたが、最初のお店よりは在庫が残っており、ようやく抱き枕ゲット。本当はビーズ素材のものが良かったのだけど、欠品中で入荷が年末になるとのことで、ポリエステル素材のもので妥協。欲しくなったらその場で買わないと気が済まなくなってしまうのが私の悪いクセ。待てばいいのに、欲しいから簡単に妥協しちゃう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたまも支える抱きまくら ポリヌード(P型タイプ)

本体は税込1,690円。枕カバーは別売で、999円~1,290円。カバーはダークターコイズブルー、ネイビー、ローズと、Nウォーム仕様のブラウン。寝具は白と決めているのですが、ここでも私は妥協して、ブラウンのカバーを買いました。

 

何はともあれ抱き枕をゲットし、早速その日の晩から抱き枕を抱いて寝ているのだけど、今まで誰かにしがみついて寝た経験がないからか、イマイチ体勢がしっくり決まらない。そのうち慣れるわ、と思いながら隣に枕をセットしつつ、多分私にはこんなに大きな抱き枕じゃなく、胸とお腹にすっぽりと納まるサイズの方が合ってるんだろうなーと、薄々感づいていたりします。

あぁどうしよう、断捨離しなきゃとか言いながら、こんなに大きなモノを買ってしまった。ハシゴまでして買ったのに。やっぱり妥協して買ったのがいけなかった・・・

後悔するのがイヤなので、何とか抱き枕に慣れようと、毎晩抱きついて寝ている(本末転倒)のですが、この先どうなることやら。

あ、ニトリにも抱き枕にも罪はありません。一瞬の気の迷いで買ってしまった私が悪いのです。