病院嫌いの私が、自力でウィルス性イボの治療を試みる

3か月くらい前だったか、左手の甲に小さな傷ができた。治りかけたタイミングでウッカリかさぶたをめくってしまう、てなことを何回か繰り返していたら、傷の部分が盛り上がり、いつの間にかイボになってしまった。

これまでにイボはおろか、タコも魚の目もできたことがなかったのに、歳を取るとこんなのもできやすくなってしまうのか?と調べてみると、傷が原因でできるのはどうやらウィルス性のイボらしい。免疫力が落ちていると感染しやすくなるようで、あながち加齢も無関係ではないかもしれない。

痛みなどはないため、「そのうち治るさ」としばらくの間放っておいたのだけれど、一向に治る気配はなく、せっかくネイルをしてもイボのグロテスクな見た目が気になって仕方がない。左薬指にリング、の代わりに左薬指元にイボ、ではちょっと悲しい。

そこでおとなしく病院へ行けばいいのだろうが、何せ私は病院嫌い。特に皮膚科には苦い思い出が。

昔、500円硬貨ほどの大きさの十円ハゲができた時に通ったけれど、毎回バカみたいに待たされる。やっと自分の番が来たと思ったら、医者は3秒ほどでハゲ部分を確認して、あとは看護師さんが流れ作業的に光を当て、薬を塗るだけ。貴重な週1日の休みの半日を費やし、半年ほど通ったけれど「皮膚科通のストレスがむしろハゲが悪化させるのでは?」と思えるほど苦痛で、髪が無事生えてきた時はホッとしたけれど、そのくらい経てば別に大変な思いをして皮膚科になんか通わなくても自然治癒したんじゃないかと思っている。

あの苦い経験を繰り返したくはない。イボごときに貴重な休日を奪われる訳にはイカンのだよ、ということでまずドラッグストアで購入したのが【イボコロリ】。イボコロリとは、サリチル酸の角質軟化溶解作用を利用した医薬品とのことで、絆創膏タイプと液体タイプがあり、私は液体タイプを選択。

患部に塗ると、表面が白くかさぶたのように固まる。説明書によれば、次に薬を塗る時には、白くなった表面を剥がしてから塗るとのこと。塗布を1日4回続けると、コロリとイボが取れるんだって。

白いかさぶたを剥がしては薬を塗る。剥がした時は一時的にイボは小さくなり、うまく行ったと思いきや、芯の部分はなかなか手強く、そう簡単にコロリといってくれない。薬が足りないのかと思ってたっぷり塗ると、患部以外の健常な肌に薬が広がってしまい、そこがヒリヒリと荒れてしまう。思い切ってイボごと剥がそうとしても、痛くて剥がせない。小さくなったと思っても、ウィルスが取り切れていないせいか、すぐに復活して大きくなってしまう。同じことの繰り返しでモチベーションも低下し、薬を塗る回数などもいい加減になってしまった。

もしかしたら私のイボはもう、イボコロリでは手に負えないんじゃないか。そう思って次に手にしたのは、【明治きず軟膏】。ネットで検索したところ、ウィルス性イボには【イソジン軟膏】が効く、という記事がチラホラあったので。

よし、次行ってみよう!ということでドラッグストアに駆け込み、軟膏コーナーを見渡すも、イソジン軟膏は見つからない。が、イソジンで馴染み深いカバのキャラクターが付いた【明治きず軟膏】を発見。そういえば昨年、イソジンって明治とのライセンス契約が切れて、うがい薬の名前が変わったんだったっけ。同様に【イソジン軟膏】は現在、【明治きず軟膏】に名前を変えて販売されているみたい。

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軟膏が、うがい薬と同じ茶褐色なのに驚きながらも、塗った感じは特に刺激を感じることもなく、いわゆる普通の軟膏。イボコロリに比べて、どこか物足りないけれど、本当にこれで効くのだろうか。軟膏だけにベタベタするので、絆創膏を貼って就寝。この軟膏は、「ポピドンヨード」といわれる成分が傷を殺菌消毒してくれるらしい。ただ、箱に書いてある効能には、「きり傷、さし傷、すりむき傷、靴ずれ、やけど等の患部の殺菌・消毒」と書いてあるだけで、イボのイの字も見当らない。本当にこれで効くのかどうか疑いつつ、ネットを信じて購入。

翌朝見てみると、イボが少しおとなしくなった感じ。イボコロリとは逆に、患部も周辺も軟膏でしっとりしているから余計そう見えるかも。

軟膏のベタつきのせいで絆創膏がすぐに剥がれてしまうのと、ちょっとむず痒いのがちょっと面倒だけど、3日経った現在、イボは勢力を失って少し小さくなった模様。【明治きず軟膏】、いいかも?

しばらく様子を見て、また経過をご報告します。