ホテルを出て、一度山を下り、昨日寄ったコンビニを目指します。
国道19号線「沖田」交差点にあるファミリーマートは、地元の野菜が良心的な価格で販売されています。母のたっての希望で、朝イチで野菜の買い出し&コーヒータイム。イートインコーナーで一服しているうちに時折パラパラと降っていた雨もやみ、いざ出発!
まず向かうのは〈ふれあい牧場〉。ここはホテルからも近く、アクセスも楽チン。メインロードを逸れてからは細い1本道が続き、対向車が来ると少し焦ります。アスファルトですが、夜中の強風で飛ばされた葉や小枝がびっしりと積もっていました。
〈ふれあい牧場〉は、手作り感の溢れた牧場で、よく言えばアットホームな雰囲気。車を降りた瞬間から、いわゆる「田舎の香水」のニオイが漂っています。入場料は大人300円、子ども150円、幼児は無料です。別料金で乗馬体験、動物とお散歩体験、エサやり体験などができます。
強風で木が倒れたり、日よけのネットが飛ばされたり、ここも台風18号の影響をかなり受けたようで、スタッフが復旧作業に勤しんでいましたが、台風一過の青空と、緑の芝生が広がる風景はのどかで平和そのもの。これだけでも来て良かったと思えます。無料でバドミントンやボールの貸し出しがあって、動物にふれあわなくても遊べます。
ここにいる動物は、馬、ヤギ、ヒツジ、ウサギ、モルモット、犬くらいなので、動物園をイメージするとガッカリしますが、そのぶん動物との距離が近いのが特徴。200円でエサを購入すれば馬やヤギなどにエサやりができ、500円でポニー乗馬体験(馬場を1周)、ウサギや子ヤギの散歩体験ができます。例えばウサギの散歩体験は、囲いの中に待機しているウサギの中から好みのウサギを選んで20分間自由に連れ出し、遊び終わったら返却、という「連れ出しバー」さながらのシステムで、「動物愛護的に大丈夫なのかしら?」と心配な気もしないではないですが、全体的にそういった細かいことは気にしていないような、前時代的な施設といった感じ。
ここで2時間ほど、子どもたちは馬に乗り、エサをやり、ウサギと戯れ、バドミントンをし、〈ふれあい牧場〉を満喫。大人たちも、始めは「子どもが喜ぶなら仕方ない」と、仕方なく付き合う態度だったのが、どこか懐かしくもあり、気付けば自分たちも一緒に楽しんでいたのでした。ここは気候がいい季節の晴れた日にオススメです。
〈ふれあい牧場〉を後にし、次に目指すは〈馬籠宿〉。