本棚に並んでいる中に、まだ読んでいない本は4分の1くらいあると思う。
昔から、書店に行けば一度に何冊も買ってしまうクセがある。ズラリと並ぶ本を見ているだけで、自分が賢くなったような錯覚に陥る。アレもコレもと手に取ってしまい、会計が5000円以上になるのは毎度のこと。ただ、その興奮も、書店を出て車に乗ってしまえば、嘘のように覚めてしまう。読もうと思って本を開けば一瞬で眠りに誘われてしまうし、最近は目が疲れて、本を開く気にもならない。その傾向はますますひどくなっており、袋から出しもせずに放置したままにすることも多くなった。それでもまた書店に足を踏み入れれば、すぐその気になって買い込んでしまうのだから、このクセはもう本当にどうにかして直さなければならない。
一度読んだ本なら、残す残さないの判別もできるが、読んでいない本は難しい。一瞬の気の迷いとはいえ、一度は魅かれた本なのだ。その本が、その後の人生を一変させることだってあるかもしれない!というのはさすがに大袈裟だけど、読まないで手放すのは惜しい。
それならば、やはり自分で確かめるしかない。しばらく本を買うのは我慢して、昔の自分に落とし前をつけよう、と決めた。
「さてさて、どの本から片付けてやろうか?」と手に取ったのは、『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の本』。このタイトルでもうお分かりでしょうが、私は読書家でもなんでもありません。ただミーハーで不純な動機から本を買うだけで、本好きと言うのも憚られる始末。お恥ずかしい。
それはそうとビッグファットキャット、流行りましたよね?タイトルに「世界一簡単」とある通り、面白くて分かりやすいと評判で、私もつられて買った記憶が。しかしながら、(当たり前ですが)たかが本1冊流し読む程度で格段に英語力がつくはずもなく、「もし英語喋れたらカッコいいじゃん」程度の私が真面目に英語の習得に取り組む訳もなく。だいたい、面白いと言ったところで学習本なのだから、ゲラゲラ笑える面白さではない。ってな訳で結局最後まで読むことなく、途中でウヤムヤになってしまった。もちろん私の英語力も上達するはずもなく。
ちなみに私の書棚、この本の他にも英語関連の本は何冊もある。ちょっとやる気を出すとすぐに英語の本に手を出してしまう、というのが私の傾向だということがよく分かる。何度同じ失敗を繰り返したか分からない。
さてビッグファットキャット、改めて読んでみると新たな発見もあり。詳しい感想はまた後日書こうと思います。