元々は「断捨離」というと何となく宗教っぽいイメージ(個人の勝手なイメージです)を抱いていたのですが、昨年、思いきって不要なモノを処分してみたところ、その爽快感と、その後の暮らしやすさを実感しました。
ただ、断捨離をしたと言っても正しく学んでの実践ではなく、あくまで自己流。ダンシャリアンもどきの限界なのか、スッキリしたことに安心して断捨離マイブームはすぐに収束、最近また少しずつ部屋にモノが増えてきてしまいました。
これではいけない、と第2次断捨離開始。
今回も真っ先に処分の対象になるのは、服。前回も思い切って処分したのですが、それでもまだまだ、過去の栄光や郷愁が収納には詰まっています。特に冬物のコートなどはたとえ安物でも捨てづらい。
そして今回新たに着手するのは、使わなくなった家電製品。アイロンやドライヤーなど、片手で持てるくらいの小さな家電をいくつか、押入に隠し持っているのです。
1人暮らしを始めた時に「壊れたら買い換えればいいから」と思って、とりあえず揃えた安物の家電たち。意外に丈夫で壊れず、壊れる前に新しいのが欲しくなって買い替えたものの、捨てるのが忍びなくてしまい込んであるのです。
断捨離に、この「忍びなさ」がネックなんですよね。でも確かに初代の家電たちに愛着とか思い出があるのも事実なのです。
初めての1人暮らしに向けて家財道具を揃えている頃の心細さは、今から思うと我ながら愛おしいくらいで、そんな頃一緒に生活した道具たちにも、それなりの愛着はある。でも、次第にもっといいモノが欲しくなって、「早く壊れればいいのに」と思っていたことも事実で。
実際、それらは押入にしまって以来一度も使う機会はありません。アイロンなんてそもそもあんまり使わないから、たとえ壊れても困ることはなさそうだし、無理矢理甘酒作りに使っていたポットだって、その後アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーを買ったから、今はもうお役放免なのです。
ドライヤーだって、Panasonicのナノケアを買ったら、ドライ後の髪が見違えるほどサラサラになって、今となってはたとえ一時しのぎでも古いドライヤーは使う気にもならない。
自らの生活を振り返ってみれば、答えはもう出ているはずなのに、それらをなかなか不燃ゴミに入れられない。何なんでしょう、この執着心。幼い頃から染みついた、「もったいない」精神でしょうか。それとも、1人暮らしを始めた頃のウブな自分に、心のどこかで戻りたいとでも思っているのでしょうか。
ここで思い切れば、その後は意外なほどあっさり忘れられるものだし、それほど後悔しない。むしろ爽快になるってことは、前回体験済みなのです。だから、次の不燃ゴミの日までには、思い切ってゴミ袋に入れようと思っています。