手の甲にできたイボを自力でどうにかしたいと悪あがきするものの、なかなか改善の兆しが見えず、やっぱり皮膚科に行かねば治らないのか?と心が揺らぐ。でも、「液体窒素でも治らない」という体験談も多く見て、「やっぱり行かない!」と誓ったりして。
ネットを見ていると、ある人はコレで治ったと言い、ある人は効き目がないと言い、かなり個人差があるようで、確信が持てる情報には行き当たらないまま、イボを完治させるのは困難で厄介なことだということだけは、しっかりと認識した。今までイボができなかったから知らなかったけれど、世のの中にはイボでお悩みの方がたくさんいらっしゃるようで、「私だけじゃないんだ!」と心強さを感じたりもする。
で、今回見つけた方法は、エッセンシャルオイル「ティートゥリー」を患部に塗る方法。ティートゥリーには細菌、真菌、ウィルスを抑制する効果と共に抗炎症効果もあり、結構何にでも使えるエッセンシャルオイルなんだという。
これを見つけた時はホント、「それ早く言ってよ~!」という思いでいっぱいになった。それまでイボに効く市販薬を探そうとばかり思っていたので、民間療法的な方法は全く意識していなかったのだけれど、ティートゥリー、実は馴染のあるオイルなのだ。
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アロマテラピーが流行ったのは今から20年ほど前だったか、テレビや雑誌で話題になった当時、休みのたびに雑貨屋に通っていた私は、雑貨屋でそれらを買い揃えた。エッセンシャルオイルそれぞれが持つ効能にも惹かれたし、部屋にアロマを焚く行為自体がなんだかオシャレで、キレイになるような気がした。
今から考えれば、香りで癒されるような繊細な人間でもないし、そんな行為が似合う部屋でもなかった(実家の6畳の和室が私の部屋だった)。普段、ただ寝るだけの場所となっていた自室で、まめまめしくアロマを焚くことなどできるはずもなかったのだけれど、バカみたいにグッズを買い揃えてその気になった。
癒されたい時はラベンダー、ダイエットに効果があるのはグレープフルーツ、ちょっとエッチな気分になるならイランイラン、など女子力を後押ししてくれそうな能書きに胸躍らせたものの、ラベンダーのニオイを嗅いだところでリラックスできるどころか「トイレじゃん?」としか感じないし、誰かをベッドに誘うようなシチュエーションなどもなく、アロマテラピーの効果を実感する前に飽きてしまった。
その後、再びアロマテラピーに手を出したのは、花粉症の症状を自覚するようになってから。今度は前回のようなフワフワした動機ではなく、不快な症状をどうにかしたい一心だった。鼻やのどの不快に大いに役立ったのがティートゥリーで、花粉症に限らず、インフルエンザが流行する時期にも活躍してくれるため、今も「ユーカリ」「ハッカ油」と共に常備し、冬から春にかけて愛用している。
呼吸器系では以前からお世話になっていたティートゥリーが、外用薬としても活躍してくれるとは知らず、「ちょっとアンタ、そんな特技持ってたの?」みたいな、幼馴染みの特技を今になって知らされたみたいな気分で、イボにティートゥリーを試してみることにした。
エッセンシャルオイルは、基本直接肌につけてはいけないそうだが、ティートゥリーは大丈夫なのだそうだ。もちろん、個人差はあると思うけれど。
オイルを綿棒に含ませて患部にトントンとつけ、絆創膏を貼る。ずっと貼ったままでいても、軟膏とは違って痒みは感じず、あるのかないのか分からないくらいのスッとした感じが心地良い。軟膏みたいにベタベタしないのも嬉しい。
絆創膏を取ってみると、心なしかイボは勢いを失くし、ひとまわり小さく、背が低くなったように見える。すぐに変化は現れないと思うが、悪化しない限り、しばらくティートゥリーを試してみようと思う。