右脇腹の違和感 その後

自慢じゃないけれど、私は大の病院嫌い。
今まで病気らしい病気もなく、大きなケガもしたことがないので(風邪や捻挫、円形脱毛症くらいならあったけど)、今まで病院に行って良かったと思うどころか、むしろ「行かなきゃよかった」と後悔する方が圧倒的に多かった。

でももし何か病気が見つかったら、
「どうしてもっと早く来なかった」と言われるだろうし、自分でもどうしてもっと早く診せなかったのかと後悔するに決まっている。今回ばかりは、風邪や捻挫とはワケが違う、妙な違和感の原因を知って、早く安心したかった。場合によってはさらなる不安に襲われるかもしれないのだけれど、そうなったら事実は事実として受け入れるしかない。

勇気を出してクリニックの門を叩き、問診票には怒られる覚悟で「胆嚢ポリープがあると診断されたが今まで3年間放置してきた」旨も記入しておいた。

ドクターはとても軽快な物言いをする人で、「3年前に受けたっきりで健康診断も受けてないの?」「触診した感じでは別に腫れているわけでもないし」「とりあえず次エコーやってみて、それからだね~」と、こちらが返答する間もないまま、あっという間に診断終了。
「もしかして腫瘍っていう可能性もありますか?」と聞いたら、「もし腫瘍だったら3年もホッタラカシといて、アナタそんなに元気じゃないよ~」と笑って済まされてしまった(それだけ肉付きがいいってことなのか)。

次の受診日、どうなることかとエコー検査。
真っ暗な部屋、モニターには私のハラの中が映し出される。「ハイ吸って~、息止めて!」「ハイ、力抜いて~」を繰り返す。画面の中にうごめく芋虫のようなのが胆嚢らしい。エコーを当てる位置をずらしながら、角度を変えて何度もチェック。
どうやら私の胆嚢は、ちょっと変形しているらしい。胆嚢の真ん中あたりで内壁が両側とも盛り上がり、ちょうどひょうたんのような形になっているそうだ。ただその原因は分からず、治療の手立てもないとのこと。「生まれつきでこうなってる場合もあるからね、多分これからもずーっとこのままだよ~」だって。「ただし、このひょうたんのくびれのような部分に胆石が詰まったりすると厄介だから、それだけ気をつけてね。でも、今のところ胆石もないし、ポリープなんかないよ」

あれ?ポリープなかったの??

この症状、一応「胆嚢腺筋症」とやらの病名がついているらしいけれど、病気という訳ではないから「気になるなら年に1回くらいチェックすればいいんじゃない?」「違和感がなくならないようならまた来てね」と、最後まで軽ーい感じのまま、エコー検査もあっけなく終わりました。

その後。
病気かもしれない不安が取り除かれたからか、右脇腹の違和感はピタリと無くなり、不摂生を改めたおかげで、2週間余りで体重も2キロ近く減少。
何なんでしょうね。ダイエットしようと頑張ってもちっとも減らないのに、このダイエット効果。

それでも、自分の身体について考える、良い機会になりました。