アラフォーシングルは結構平常心で生きている

先日から始まったドラマ、「オトナ女子」。最近まともにドラマを見てないから(楽しみなのは「相棒」だけっていうのは、さすがにオッサン過ぎますよね)、ちょっくら見てみようと思い、視聴。
この手のドラマにリアリティを求めてはいけないことは重々承知の上なのだけれど、ストーリー以前に設定がどこにも共感できなくて。まぁ、実生活で幸せの絶頂にある女優さんが独女を演じる時点ですでに無理があるのですが、主人公の広くてキレイなマンション、生活感のない室内、(浮気された上に振られるとはいえ)年下のイケメン彼氏、整った体型ありきの服装など、そのバブリー全開な設定を見せつけられるにつけ、自分とのギャップを感じずにはいられない(もしかして東京のアラフォーシングルの方々はみんなあんなにキレイで華やかな生活を送ってらっしゃるの??)。こんなに恵まれた方が何を嘆くことがあるのか、と反感さえ覚える始末。っていうかオトナ女子なんて言葉、恥ずかしくて絶対に使えないし。

ドラマのように華やかでも、バリキャリでもなく、かといって「貧困女子」でもなく、色恋もなく、求めるでもなく。それでもその現実を受け入れ、日々を淡々と普通に、(老いの恐怖は感じながらも)十分幸せを感じて暮らしているアラフォーシングルもいる、ということを理解してもらうのは結構難しい。

「独身だ」と言えば必ず同情の眼差しで「絶対いい人見つかるから」とか言われるし(ほっとけや)、「仕事ばっかりやってちゃダメだよ」なんて言ってくる人もいる(だからバリバリ仕事してるから独身な訳じゃないんだって)。「私これで全然幸せだから」と言ったところで、強がっているとか、ホントの幸せを知らないからだと言われておしまい。だったら言わせていただきますが、あなた本当に四六時中幸せだって胸を張って言えます?長年夫婦をやっている人たちで、そんな幸せMAXな人にお目にかかったことはない。少なくとも、親戚縁者を含め、私の周りには羨ましいと思える夫婦なんていない。そりゃ、羨ましいなぁと思う側面もあるけど、めんどくさそうだったり、申し訳ないけどあんまり幸せそうじゃないように見える時もある。でもみんな、自分の負の側面はアラフォー独女の前では忘れてしまうようで。

こちらとて、結婚してる人みんなが、ハウスメーカーのCMに出てくる家族のような理想の暮らしてるとは思ってないんですけど。なぜにアラフォーシングルになると、結婚できなくてかわいそう、とか、仕事ばかりしてるイメージなんでしょうね?

40過ぎると結構平常心で生きられます。確かに、30代前半までは出産のリミットと現実の厳しさ、両親に孫の顔を見せられない罪悪感で押しつぶされそうだったけど、その時期を過ぎてしまえば諦めの境地、焦ったってもうどうしようもない訳ですから。それに、かつて結婚ホヤホヤだったり、子どもが生まれたばかりでキラキラと輝いてた友人も、いつの間にかパサパサのオバサンになってダンナの愚痴ばっかり言ってますから。まぁ、今同じようにパサパサになってたとしても、私とは違って友人には今後もキラキラになれるお楽しみがあって(孫とかね)、少なくとも私よりは将来の孤独のリスクが低いってことは分かってますが。

でもホント、強がりではなく、日々穏やかに、ささやかな幸せを感じて生きているんですけどね。