20年ぶりのプチ同窓会

大学を卒業して、20年。

大学時代にサークルにも部活動にも参加していなかったので、友達はそれほど多くない上に、仲の良かった子は皆遠方に住んでいて、そうそう簡単には会えない。

それが、ひょんなことからプチ同窓会が開催されることになった。今は生まれ故郷で雑貨店を経営する友人が海外の買い付けから戻る際、セントレアに降り立つというので、急遽集まることになったのだ。

当初5名のはずが、子どものインフルエンザなどでで2名欠席となり、結局は3人だけになってしまった。でも、結果的にはじっくり話ができた。

乾杯

今は中学校教師をしているN君は、当時から危ぶまれていた頭部がやはりさびしくなって、ネクタイを緩める仕草は中年オヤジそのものになっていたけど、真面目さと熱意は当時のまま。髪の半分が白くなった雑貨屋経営のM君の、我が道を行く心意気も変わっていない。まぁ、私の方もホントかウソか、全く変わっていないという評価をいただき(良いか悪いかは知らないけれど)、思い出と現在を行き来しながら、おしゃべりは大いに盛り上がった。
2人とはゼミは別だったので、4年間といっても一緒に過ごした時間はほんのわずかなのに、なぜ学生時代はこれほど安心感のある友人関係ができたのか、自分でも不思議に思う。社会人になってからは心を許せる付き合いなんて全く出来ていない私の人生を振り返ると、いかに貴重な時間だったか。就職その他、社会的成功に全く役に立っていないように思っていた学生時代にも、ちゃんと得ていたものも確かに有ったのだと、今になって思う。

 

変わっていないと言われたけれど、そういえば、笑い声がオバサンになったと言われた。本人的には学生時代も今も、笑い方を変えたつもりは一切なく、ただ本能の赴くまま、身体が反応するままに笑っているだけなのに、M君から言わせれば、私の笑い方はオバサン特有の笑い方、なのだそうだ。
いやいや、これは笑い方の問題ではない。若い子が笑えば若い子の笑い方、オバサンが笑えばオバサンの笑い方になるのだ。と反論しながらも、何となく言いたいことは分かる。私だって、他の中年女性の集団がランチで盛り上がってるところを見たら、ああイヤだなと思うもの。

そうそう大笑いできることもないんだから笑う時くらい自由に思いっきり笑わせてよ、とも思うけれど、オバサン全開を阻止するためには、笑う時は注意しなければならないらしい。とりあえず腹から声を出して手を振りながら笑うのはやめろ、とのアドバイス通り、今後笑う時にはちょっと気をつけてみようと思う。

まぁでも、私から言わせたら、二人も立派なオジサンでしたけど。男って、いつも自分を棚に上げて、オバサンを攻撃するのよね。